2025/07/11

はじめに|リバースリストカールとは?
リバースリストカールとは、手の甲側(手首の背面)にある前腕伸筋群(特に総指伸筋)を鍛えるトレーニング種目です。通常のリストカール(手のひら側)とは異なり、手の甲を上にして手首を曲げる動作を繰り返すことで、バランスよく前腕を強化します。
デスクワークやスマートフォンの使用で前腕の伸筋群が弱っている現代人には特におすすめ。また、握力や手首の安定性が求められるスポーツ(野球、クライミング、格闘技など)のパフォーマンス向上にも直結するトレーニングです。
ぜひこちらの記事を参考に、理想的な前腕を作り上げてみてくださいね!
リバースリストカールで鍛えられる筋肉
- 総指伸筋(そうししんきん):手の甲側に位置し、指や手首を伸ばす働きを持つ。
- 橈側手根伸筋:手首を背屈させる(手の甲側へ反らす)筋肉。
- 短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋:手首の安定性を支える筋肉。
これらの筋肉は普段の生活ではあまり意識的に使われないため、鍛えることで前腕のバランスが整い、怪我予防や持久力アップにもつながります。
リバースリストカールの効果・メリット
1. 手首の強化・安定性の向上
手首の背面側を強化することで、ベンチプレスやデッドリフト時に手首が反り返るのを防ぎ、正しいフォームを維持しやすくなります。
2. 握力の補強
手首の安定が高まることで、握力を発揮しやすくなり、スポーツや日常動作での握りこむ力が強化されます。
3. 見た目のバランスが良くなる
前腕の裏側を鍛えることで、全体の筋肉のシルエットが整い、太く引き締まった腕に見せることができます。
4. 前腕の左右バランスを整える
前腕屈筋群(手のひら側)に偏ったトレーニングでは、筋力アンバランスによる手首の故障リスクがあります。リバースリストカールを加えることで前腕の前後バランスが整います。
リバースリストカールの正しいやり方
◎ダンベルを使った基本フォーム
準備:
- ベンチや椅子に座る
- 前腕を太ももやベンチの上に置く(手首から先が浮くように)
手順:
- ダンベルを逆手(手の甲が上)で持つ
- 息を吐きながら手首をゆっくり持ち上げる(背屈)
- 限界まで上げたら、少しキープ
- 息を吸いながらゆっくり元に戻す
- 10~15回を1セット、2~3セット繰り返す
ポイント:
- 肘や前腕は動かさない(固定する)
- 反動を使わず、コントロールされた動作を心がける
- ダンベルは軽め(1~4kg)からスタート
チューブ・ペットボトルを使った自宅トレーニング
ジムに通っていない方でも、チューブや水入りペットボトルを使って代用可能です。
◎チューブを使う方法:
足でチューブの端を踏み、反対側を手で持って動作。基本的な動作はダンベルと同様です。
◎ペットボトルを使う方法:
500ml〜1L程度の水を入れて使用。軽い分、回数やセット数を増やすことで効果を高めます。
リストカールとの違いは?
項目 | リバースリストカール | リストカール |
---|---|---|
鍛える部位 | 前腕の裏(伸筋群) | 前腕の前(屈筋群) |
手の向き | 手の甲が上 | 手のひらが上 |
主な目的 | 手首の安定・バランス補強 | 握力・前腕の太さ向上 |
おすすめ対象 | トレーニング中級者以上 | 筋トレ初心者〜全般 |
よくある失敗と注意点
❌ 重すぎる重量で行う
フォームが崩れやすく、手首に負担がかかりケガの原因に。
❌ 反動を使って勢いで上げる
筋肉への刺激が弱まり、トレーニング効果が低下します。
❌ 手首以外が動いてしまう
前腕以外の筋肉に刺激が分散し、効果が落ちます。
✅注意点
- 動作はゆっくり3秒上げ・3秒下げ
- 軽い重量で正確なフォームを最優先
- 手首の動きだけを意識する
週何回やればいい?頻度とセット数
初心者〜中級者であれば、週2〜3回、1回あたり2~3セットがおすすめ。毎日行うと前腕の筋肉が疲労しすぎて逆効果になることもあるため、48時間以上の休息を入れましょう。
まとめ|リバースリストカールで前腕を強く美しく
リバースリストカールは、前腕の裏側を鍛え、手首の安定性や握力向上に貢献する重要な補助種目です。ベンチプレスやデッドリフト、クライミング、格闘技などの動作の安定に欠かせません。
ダンベルがなくても、チューブやペットボトルで自宅トレも可能。フォームを意識し、無理のない頻度で継続することで、強くしなやかな前腕を手に入れましょう。